内臓脂肪と運動の関連性について

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運動不足による影響とおすすめの運動スタイルについて

運動をする男性

運動習慣は健康状態を維持するうえでとても有用です。特に内臓脂肪を落とす目的では、運動による筋肉増強がダイレクトに脂肪燃焼に功を奏します。

 

筋トレに合わせて、代謝を活性化し燃焼効果を高める有酸素運動を取りいれて、無理なく毎日継続できる運動カリキュラムを日々の生活の中で実践していきましょう。

 

運動をしないとどうなるの?

運動不足は足腰を弱める最大の敵とよくいわれますが、まさにそのとおりです。

 

若いころは体内酵素の数も安定していることから、少々の食の偏りに加えた運動習慣のない日々を送ってもさほど苦になる身体活動レベルに導かれにくいもので、体に悪い生活との認識が持ちきれないのが現状です。

 

ところが加齢が進みやがて体内酵素の数もどんどん減少すると、太る現象が否が応でも押し寄せてくるのです。このときに運動をしない状況下にあると、摂取した食べ物をきちんと消化して体内のエネルギーにシフトする働きが機能しません

 

特にマーガリンや脂身の多い肉、スナック菓子、砂糖を沢山使ったスィーツなどは消化に時間もかかり、かなりのカロリー数から体内できちんと全てが有効に消費されず、過剰脂質として腸間膜などに備蓄エネルギー源という名目で貯蔵されてしまいます。

 

これが俗にいう内臓脂肪になるわけですが、きちんと運動していれば筋肉からしっかりと脂肪燃焼作用が強化されて備蓄に回る必要がなくなります

 

逆に運動をしなくなると当然のことながら内臓脂肪が溜まり、脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンなどの生理活性物質のバランスが悪くなり脂質異常が起こるのです。

 

この脂質異常とは善玉コレステロールを低下させたり、中性脂肪値を上昇させる恐ろしいもので、動脈硬化に直結します。

 

また一方で近年運動不足から派生する内臓脂肪の脂質異常によって生じるサルコペニアが問題になっています。

 

サルコペニは筋力を減少させる病態で、筋力アップと脂肪を減らすアクションを起こさないでいると身体機能が維持できず、やがて寝たきりになるまでになります。

 

筋肉が減少し、さらに少なくなった筋肉を包み込むようにして脂肪が蓄積するので、内臓脂肪に加えてサルコペニア肥満を発症する負のスパイラルへ辿ってしまうのです。

 

糖尿病などもの発症リスクもぐんとアップしますので、面倒くさがらずに運動を毎日行うようにしましょう。

 

ノルアドレナリンがキーポイント!

ウォーキングをする女性

内臓脂肪の解消にはスクワットなどの筋トレとウォーキングなどの有酸素運動の組み合わせが効果的です。もっと厳密にいうと、有酸素運動において心拍数を120ぐらいにあげた状態を30分キープするようにするのが理想です。

 

なぜ、この運動スタイルが有効かというと、それは脂肪細胞の表面にみられるノルアドレナリンというホルモンに隠されています。このノルアドレナリンは運動によって一定に代謝をあげることで、β3アドレナリン受容体と結合して内臓脂肪を減少させるべくエネルギー代謝を起こすのです。

 

心拍数を120にあげるという工程から、実際に取り組めるだろうか?と不安になるかもしれませが大丈夫です。

 

ウォーキングを毎日30分行えば、大体の心拍数に達します。ストレッチで体を柔らかく解してからウォーキングを行うようにしましょう。

 

ちなみに、余裕が持てるようでしたら一度実際に心拍数を計ってみて、120レベルに達しているかどうか確認してみるとよいでしょう。ウォーキングでの心拍数計測は次のとおりです。

 

手順1 運動をしていない状態で測る

息が上がっていない、運動をしてない状態を保ちます。そして安静にして15秒間、手首若しくは首の付け根で脈を数えます。脈を数えたら、この数を4倍にして安静時の心拍数にします。

 

手順2 運動直後もしくは運動時に測る

手順1と同じ要領でウォーキングの最中、あるいはウォーキング直後に15秒間脈を数えます。

 

手順3 運動時の息が上がった状態の心拍数を計算する

計算式に手順1と手順2で計測した脈数をあてはめます。

 

運動中の推定心拍数(拍/分)=手順2の脈数×4+10